前回、陰陽説についてお話いたしましたが今回はその続きになります。
まず、下記の図が陰陽を表す「太陰太極図」でしたが、
それを見てあることに気付きませんか?
前回の説明で陰陽の分類を表していることは分かって頂けたかと思いますが、
それだけでしょうか?
10分のお時間を差し上げます。
先生、分かりませ~ん!(早い)
ヒントとしてマークを拡大してみましょう。
はい!先生!
白の中に黒、黒の中に白の丸があります。
そうですね、前回お話した白と黒で分かれているだけではなく、
よーく見ると白の中に黒、黒の中に白の丸が入っていますね。
今回はこれが表わす意味について解説していきたいと思います。
呼び方は、白の中に黒が入っている方を陽中の陰(ようちゅうのいん)、
黒の中に白が入っている方を陰中の陽(いんちゅうのよう)と言います。
では、その意味について。
陽中の陰から。
陽中の陰とは、陽の中にも陰があるということを表しており、
これを例えると、
学校の1クラス30人にいたとした場合、
おおよそ25人くらいは明るく活発な男女ですが、
残りの5人くらいは控えめな子がいますよね?(めっちゃ偏見笑)
これを陽(明るく活発な男女)中の陰(控えめ)と表すことができます(この例えは多分良くない笑)
この時点でまだ理解できなくても大丈夫、とりあえず先に進みます笑
次に陰中の陽(ここは真面目に解説します)
話は少し前にあたる2020年~約3年。
とあることで社会は大混乱いたしました。
そう、コロナ。
この時、世間のだいたいの人は仕事が低迷して苦しくなったと思います。
しかし、こんな中でもマスクや除菌、ステイホームに関連する特定の業種は、
過去一の売り上げを記録したとのことでした。
これはまさに陰(世間の不景気)中の陽(好景気な業種)にあたる現象です。
全てが白に染まるわけでもなく、全てが黒に染まるわけでもない。
白の中にも黒があり黒の中にも白がある(一色に染まらない)
そのことも「太陰太極図」では表しています。
※冬が極まると「冬至」となり、そこから春・夏に向かっていき、
夏が極まると「夏至」となり、そこから秋・冬に向かう
前回の分類と合わせて考えてみるとこうなります。
まず、世の中の経済を好景気と不景気に分けます(陰と陽)
そしてその中で、好景気でも不景気の業種や人がいます(陽中の陰)
不景気の中でも好景気の業種や人がいます(陰中の陽)
イメージ
もう一つ例をあげると、
学校を文化系と体育会系に分けます(陰と陽)
そしてその中で、文化系でも陽キャラがいます(陰中の陽)
体育会系でも陰キャラがいます(陽中の陰)
イメージ
※補足
「陽が良い」「陰が悪い」といった意味で陰陽を使用しているわけではありません。
陽は陽の役割、陰は陰の役割がありそこに優劣は存在しません。
最後に陰陽説についてもう一つだけ。
陰陽説には次のような言葉があります。
「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず」
意味は、
行き過ぎれば逆に転じるというもので、
図のように陽が続けば陰に、陰が続けば陽に。
つまりは、
「陰も陽もそこに留まることなく常に変化しお互いに影響しあいながら、
万物を生み出し、発展していく」
という考え方もあります。
【本日のまとめ】
陰陽説について2回に分けて述べてきましたが、
物事は絶対的なものではなく相対的なものであり、
相互が最適なバランスを保ちながら、その時々で流動的に変化していきます。
極論で考えたり判断するのではなく、
対極に目を向けたり、またその中にも対極があることを意識することで、
さらに物事を柔軟に捉えることができるようになると思います。
次回は五行説について説明する予定です。
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