レッスン9 十二支

誰算

今回は前回の「十干」よりも皆さんに馴染みのある「十二支」について、

話していきたいと思います。

先生、十二支って毎年お正月に登場する動物のことですよね?

はい。
ね、うし、とら、うなどの干支のことです。

では、今年の干支(動物)はなんですか?

辰です!

はい、その通りですね!

はじめに、十二支の成り立ちについてご説明いたします。

「十二支」とは「十干」が空間を表しているのに対して、

時間を表すものになります。

太陽系の木星が十二年で太陽の周りを一周することを古代の人は発見し、

木星の公転周期が地球の時間を知るのにとても便利であったため、

この木星のことを「歳星(さいせい)=歳を知る星」と呼び時間を区分するようになりました。

木星が十二年で一周するから干支も十二個あるんですね!

はい、そうですね。

また、1年が12ヶ月なのも木星の12が基準になっているということですね。

なるほど~。

今まで1年=12ヶ月に疑問を持ったことがなかったけど、そういう理由からだったんですね。

そして、古代中国では狩猟民族や農耕民族に時間を分かりやすく教えるため、

十二区分に動物の名前を付けたようです。

【時刻】24時間を12で割るため2時間単位

子(ね)=23-1時

丑(うし)=1-3時

寅(とら)=3-5時

卯(う)=5-7時

辰(たつ)=7-9時

巳(み)=9-11時

午(うま)=11-13時

未(ひつじ)=13-15時

申(さる)=15-17時

酉(とり)=17-19時

戌(いぬ)=19-21時

亥(い)=21-23時

昔は現在のように何時何分何秒のように詳細な時刻を知ることができませんでしたが、

1日を12区分しておおよその時刻を把握していたのだろうと思われます。

先生、丑三つ時(うしみつどき)もここからきてるんですね!

はい。昔は30分を1つと考え2時間で4つとしていました。
「丑=1-3時」ですので3つで1時間半とする2時~2時半にあたる3つ目の時が、

「丑三つ時(うしみつどき)」と言われる時間帯になります。

また、十二支にも十干同様に陰陽があります。

子(ね)=陽

丑(うし)=陰

寅(とら)=陽

卯(う)=陰

辰(たつ)=陽

巳(み)=陰

午(うま)=陽

未(ひつじ)=陰

申(さる)=陽

酉(とり)=陰

戌(いぬ)=陽

亥(い)=陰

更に、占いでは「十干/時間」「十二支/空間」を組み合わせた「六十干支/時空」というものもあり、

ルール上、陰と陰、または陽と陽でしか結びつかないため60種類となり「六十干支」と呼ばれています。

※12(十二支)×10(十干)で120種類となるところですが陰陰陽陽の組み合わせが条件であるため、

60種類になりました。

先生!陰と陰、陽と陽でしか結びつかない理由が知りたいです。

話せば長くなるのですが…笑

占いにおいては未来を+(陽)過去を-(陰)として考え、

時間は未来に向かって進むことから、「六十干支」では陽になるものしか採用できませんでした。+(陽)×+(陽)-(陰)×-(陰)の場合だけ答えが陽になりこの組み合わせが「六十干支」として使われます。※掛け算をした場合の答えが+でなければならない。

それでは、六十干支を一度確認してみましょう。

十干   六十干支

甲    甲(陽)×子(陽)・・・甲子〇

     甲(陽)×丑(陰)・・・甲丑×

     甲(陽)×寅(陽)・・・甲寅〇

     甲(陽)×卯(陰)・・・甲卯×

     甲(陽)×辰(陽)・・・甲辰〇

     甲(陽)×巳(陰)・・・甲巳×

     甲(陽)×午(陽)・・・甲午〇

     甲(陽)×未(陰)・・・甲未×

     甲(陽)×申(陽)・・・甲申〇

     甲(陽)×酉(陰)・・・甲酉×

     甲(陽)×戌(陽)・・・甲戌〇

     甲(陽)×亥(陰)・・・甲亥×

乙    乙(陰)×子(陽)・・・乙子×

     乙(陰)×丑(陰)・・・乙丑〇

     乙(陰)×寅(陽)・・・乙寅×

     乙(陰)×卯(陰)・・・乙卯〇

     乙(陰)×辰(陽)・・・乙辰×

     乙(陰)×巳(陰)・・・乙巳〇

     乙(陰)×午(陽)・・・乙午×

     乙(陰)×未(陰)・・・乙未〇

     乙(陰)×申(陽)・・・乙申×

     乙(陰)×酉(陰)・・・乙酉〇

     乙(陰)×戌(陽)・・・乙戌×

     乙(陰)×亥(陰)・・・乙亥〇

丙    丙(陽)×子(陽)・・・丙子〇

     丙(陽)×丑(陰)・・・丙丑×

     丙(陽)×寅(陽)・・・丙寅〇

     丙(陽)×卯(陰)・・・丙卯×

     丙(陽)×辰(陽)・・・丙辰〇

     丙(陽)×巳(陰)・・・丙巳×

     丙(陽)×午(陽)・・・丙午〇

     丙(陽)×未(陰)・・・丙未×

     丙(陽)×申(陽)・・・丙申〇

     丙(陽)×酉(陰)・・・丙酉×

     丙(陽)×戌(陽)・・・丙戌〇

     丙(陽)×亥(陰)・・・丙亥×

丁    丁(陰)×子(陽)・・・丁子×

     丁(陰)×丑(陰)・・・丁丑〇

     丁(陰)×寅(陽)・・・丁寅×

     丁(陰)×卯(陰)・・・丁卯〇

     丁(陰)×辰(陽)・・・丁辰×

     丁(陰)×巳(陰)・・・丁巳〇

     丁(陰)×午(陽)・・・丁午×

     丁(陰)×未(陰)・・・丁未〇

     丁(陰)×申(陽)・・・丁申×

     丁(陰)×酉(陰)・・・丁酉〇

     丁(陰)×戌(陽)・・・丁戌×

     丁(陰)×亥(陰)・・・丁亥〇

長くなりそうなので続きは次回にします。

【本日のまとめ】

十二支は時間を表すものであり単独でも使用できますが、

十干と結びつくことによって時空を表すことができ、

この時空である「六十干支」が意味を持ち、占いを行う上で重要となってきます。

まだ「十干」も「十二支」も、「六十干支」も腑に落とせないと思いますが、

この時点ではそういうものなのねと、覚えることを優先してください。

後々、そういうことか!と理解できてくると思います。

次回も六十干支の続きを話していきます。

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