レッスン14 五徳

誰算

前回説明しました「五本能」ですが、それに関連する「五徳」も一緒に覚えた方が理解が深まりますの、

今回は「五徳」について説明していきます。

「徳」とは最高の人としてあるべき姿や人間に備わっている良き性質を意味します。

まず、五徳(五本能)の分類には二つの意味があり、
その一つは本能そのものの役目で、もう一つはその本能の表し方です。

以下にまとめました。

五徳    本能     表し方    五行   方向   十干
智徳 ー 習得本能 ー 知性・理性 ー 水性  ー 北  ー 壬癸
仁徳 ー 守備本能 ー 奉仕・愛情 ー 木性  ー 東  ー 甲乙
礼徳 ー 伝達本能 ー 礼儀・礼節 ー 火性  ー 南  ー 丙丁
信徳 ー 引力本能 ー 信用・信頼 ー 土性  ー 中央 ー 戊己
義徳 ー 攻撃本能 ー 攻撃・前進 ー 金性  ー 西  ー 庚辛


※それぞれの場所を再度確認します。

甲木・・・甲は陽の守備で、単独の守り、自立・頑な・積み重ね
乙木・・・乙は陰の守備で、集団の守り、協調・和合・柔軟
丙火・・・丙は陽の伝達で、集団の伝達、素直・開放的・ゆとり
丁火・・・丁は陰の伝達で、個への伝達、孤独・矛盾・反発
戊土・・・戊は陽の引力で、衆に及ぶ引力、存在感・信用・人情
己土・・・己は陰の引力で、限定範囲の引力、平和・安定・堅実
庚金・・・庚は陽の攻撃で、単独の行動、激しさ・休息無し・理屈抜き
辛金・・・辛は陰の攻撃で、集団の行動、用意周到・責任・常識的
壬水・・・壬は陽の知恵で、広く学び集める、創造・放浪・改良
癸水・・・癸は陰の知恵で、深く学び習う、理論・保守的・歴史

五本能は十干と連結され、本能は十二支とも結びつきます。
「甲」の人の本能は、単独の守りですが、
甲の位置に十二支では「寅」があるため、寅年生まれは、
自立心が強く自分の道を守り抜き、
守備的であるために人生の速度は遅い、となります。

また、孔子でお馴染みの儒教では五常(五徳)は、

仁=思いやり

義=正義

礼=秩序

智=知恵

信=言行一致

という5つに分かれいます。

※算命学的に違和感はありませんが、算命学は儒教(孔子)よりも道教(老子)の教えに近いようです。

ちなみに孔子は五常の中で仁(思いやり)を持つことが、

一番徳の高い、大事なものだと説いております。

話を戻しますが、五行はさらに「福禄寿官印」の5分類に表わすことができます。

※五行説はかなりの分類数があるのでそれぞれ整理して覚えるようにしてください。

福=精神(幸福)

禄=経済(財、お金)、愛情

寿=健康

官=地位、名誉

印=知性品格、知恵

これらの総量は決まっており、バランスよく身に付けることで幸福な人生が送られるとされます。

総量について少し例をあげて説明します。

<br>

総量100に対して禄(お金)を強く求めた結果、社会的に成功し地位も高くなり禄50、地位30、印20の人がいたとします。総量は100ですから50+30+20で使い切ってしまっています。

この人はこのままでは、寿(健康を害し)と福(幸福)が得にくいことが予想されます。

確かに仕事が忙しくお金は稼いでるけど、病気になったりストレス溜まったりしている人が多い気がします。

ちなみに僕は無職で趣味に没頭しているので福60、寿40、残り0って感じでしょうかw

働けよ。

算命学では中庸(偏らず調和が取れた状態)を良しとし、

どれかが飛び抜けることなくバランスが取れた状態が最も望ましいとしています。

これら中庸、バランスは鑑定を行う上でもかなり意識して考える部分ですので、

日頃からこの感覚を意識して身に付けるようにしておくといいです。

【本日のまとめ】

五行、五方向、五徳、五本能と五分類が多く頭がこんがらがるかもしれませんが、

木性→東→仁徳→守備本能→福→甲乙→寅卯

※順不同

のように、同じ括り(上記は東方)をセットで浮かぶようにしておいください。

それぞれ方角を括りに覚えると分かりやすいと思います。

次回は、今回やりました五本能や五徳と密接に関係のある十大主星について説明したいと思います。

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