レッスン13 五行の五本能

誰算

五行説については度々説明している通り、

万物(あらゆる物)は、木火土金水の5種類の元素からなり、

その元素は一定の法則で互いに生じたり、剋したり影響を与えあいながら

変化、循環しているというものでした。

今回はその五行に対する五本能について説明していきたいと思います。

まず考え方として、

人間には個々の性格があり、その人の基本的な性格は何歳になっても変化することがありません。

(元々持っている性質が出てきたり、引っ込んだりして性格が変わったように見える場合はあります)

何故なら、これらの性格は全て本人の持つ本能のエネルギーから発せられているからです。

そして人間の本能は五つ存在しています。

それでは「五つの本能」を見ていきましょう。

攻撃本能】・・・金性

腹を立てたり、相手を攻撃したり、批判をしたり、
負けたくない、勝ちたい、という本能。
また、一生懸命何かに打ち込んだり、頑張ったり、
行動したり、と行動本能」とも呼ばれます。

習得本能】・・・水性

興味があることを人に聞いたり、自分で調べたり、勉強したり、
知りたいと思う本能。

【守備本能】・・・木性

攻撃本能の反対で、危険などを感じると無意識に守ろうとする本能。
誰かを守る、何かを守る、
または、自分を守る、自分の立場を守る、自分の世界を守る、
というような本能。

【伝達本能】・・・火性

自分の意志を伝えようとする本能。
また、次代に何かを残す、継承していくこともこの伝達本能です。

【引力本能】・・・土性

人に好かれたい、人を引き付けたい、良く思われたい、という本能。
身だしなみに気を使ったり、相手に優しくしたり、
自分を良く見せようとするというような本能であり魅力本能」とも呼ばれています。

五本能は五行説と同じように五種類あり、人間はこれら五本能全て持ち合わせています。

先生、人間はみんな五本能全て持っているのに個々の性格が違うのは何故ですか?

それは五本能のバランスによるものが大きいです。

例えば、Aさんは五本能の中で攻撃本能が強く、習得本能が弱い。

Bさんは、習得本能と守備本能が強く、攻撃本能は弱い。

など五本能に強弱があり、それらが性格や行動の違いとなって現れるているからです。

上記に当て嵌めると、Aさんは考える前に行動するタイプで、Bさんは行動よりも考えたり、守りを優先するタイプとなります。

これら五本能も五行説の相生循環の理論に当てはめることができ、以下のようになります。

【攻撃本能】・・・金性

人間の「前進」「行動」の結果、色々と学び、考える。

【習得本能】・・・水性

人間の「考え」「学び」の目的は守るため。

【守備本能】・・・木性

「自我(守り)」があって物事が伝わる。

【伝達本能】・・・火性

「自己の顕示」が人を引き付けるきっかけとなる。

【引力本能】・・・土性

「引き付ける」ということは自己の前進のため。

【攻撃本能】・・・金性

五本能と合わせて「五徳」も説明した方が良さそうですので、

今回はここまでにして次回の五徳で五本能も深堀していこうと思います。

【本日のまとめ】

人には5つの本能がありその強弱が人の個性や性格を形成しています。

また、この五本能はその人の特徴や才能でもあり、

活かせば運勢を伸ばすことができるので,

占いを行う際、重視してみるべき箇所になります。

五行説に関係するところは一通り知っていた方が良さそうですので、

今回は駆け足となりましたが次回は、五徳について説明したいと思います。

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