これまで十干と十二支がどういうものかについて説明してきましたが、
算命学を学ぶ上で方向(方角)は非常に重要となりますので
今回は「十干と十二支の方向」について説明したいと思います。
まずはまとめたものをご覧ください。
方向 季節 色 五行 十干 十二支
東 春 青 木 ・・・甲、乙 寅、卯
南 夏 赤 火 ・・・丙、丁 巳、午
中央 ※土用 黄 土 ・・・戊、己 丑、辰、未、戌
西 秋 白 金 ・・・庚、辛 申、酉
北 冬 黒 水 ・・・壬、癸 亥、子
※土用は四季ではなく季節と季節の繋ぎ目にあたります。
「春」草木が盛んになる季節、植物(木性)の色=青
「夏」太陽が激しく照る季節、太陽(火性)の色=赤
「秋」空気が澄み、草木が枯れ落ち、大地から色が消える季節=白(無色)
「冬」雲は低く垂れ込め、雪が降り、薄暗い=黒
「中央」季節の移ろいによって大地の上にある事象が変化、大地(黄土)=黄
先生、何から覚えればいいでしょうか?
十干と十二支の東西南北からやっていきたいところですが、
先に五行と東西南北をやってみましょう。
五行とはレッスン3で説明しました「木、火、土、金、水」の5元素のことですが、
この5元素には方向(方角)があります。
5元素の方向(方角)を覚えることで十干と十二支の方向も分かるということになります。
十干の五行は以前説明しましたが、十二支の五行がまだでしたのでそちらを説明します。
【五行と十二支】
木性・・・寅、卯
火性・・・巳、午
土性・・・丑、辰、未、戌
金性・・・申、酉
水性・・・亥、子
五行に方向を追加します。
【五行と方向】
木性・・・東・・・寅、卯
火性・・・南・・・巳、午
土性・・・中央(土用)・・・丑、辰、未、戌
金性・・・西・・・申、酉
水性・・・北・・・亥、子
十二支の方向を図にするとこのようになります。
東西南北には中央というものがないため円にすると場所がありません。
しかし、四季の繋ぎ目に土用に、
「丑、辰、未、戌」を配置することになりました。
土用とは年に4回訪れる「立春・立夏・立秋・立冬」のそれぞれ直前の18日間のことを指します。
また、土用にも以下のような種類があります。
春土用・・・丑
夏土用・・・辰
秋土用・・・未
冬土用・・・戌
毎年耳にする土用の丑の日(鰻を食べる日)は、夏土用の丑日のことを指します。
2024年は7月24日、8月5日が夏土用期間中の丑日に該当します。
尚、十干は土用ではなく中央と表すことが多いため、
十干の場合は、東西南北+中央(土性)という形で覚えてください。
再度、下記の図で説明します(五行と方向)
十干の火性は「丙、丁」でしたので方向は南になります。
十二支の「申」は五行の金性でしたので方向は西になります。
このように、十干と十二支の五行から方向(方角)をすぐに思い出せるようにしておいてください。
先生、方向って何故そんなに重要なんですか?
方向である東西南北には春夏秋冬や色なども結び付いており、
占いを行うにあたって必要な要素になってきます。
例えば、十干の「丙」や十二支の「午」は南であり、1年で最も暑い夏の時期になります。
よって、「丙」や「午」が宿命ある人(特に日干支)は明るくて元気な人、太陽のようにバイタリティーに溢れる性格だと占うことができます。また、ラッキーカラーやその人にとって鍵となるカラーを判断する際も、方向(=色)から導き出します。
【春夏秋冬と色】
「春」草木が盛んになる季節、植物(木性)の色=青
「夏」太陽が激しく照る季節、太陽(火性)の色=赤
「秋」空気が澄み、草木が枯れ落ち、大地から色が消える季節=白(無色)
「冬」雲は低く垂れ込め、雪が降り、薄暗い=黒
「中央」季節の移ろいによって大地の上にある事象が変化、大地(黄土)=黄
最後に十干と十二支の方向をまとめます。
【十干十二支の方向まとめ】
方角 陰陽 十干 十二支
北 陽 ・・・ 壬 亥
北 陰 ・・・ 癸 子
東 陽 ・・・ 甲 寅
東 陰 ・・・ 乙 卯
南 陽 ・・・ 丙 巳
南 陰 ・・・ 丁 午
西 陽 ・・・ 庚 申
西 陰 ・・・ 辛 酉
中央 陽 ・・・ 戊 戌
辰
中央 陰 ・・・ 巳 丑
未
【本日のまとめ】
十干や十二支にはそれぞれ方向があり、
方向と五行、方向と季節などそれぞれが分類されています。
何故、東が青なのか等、一つ一つ理由を説明していくと長くなりますので、
ひとまず表(図)を暗記する形で大丈夫です。
例えば、「青春」という言葉は青い春と書きますよね?
春の季節のカラーは何でしたか?
青ですよね。
春は若さ、未熟さ、成長を表す方向であることから、
五行説(五行思想)のなかで「青春」という言葉が生まれたようです。
このように方向や五行は日常の何気ないところで色々使われているので、
そうだったのか!と思うことが今後増えてくると思います。
次回は、五行が示す五本能について説明したいと思います。
五行はこの先も延々に出てきますのでまた五行かと思わずにじっくり学んでください。
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